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Chaos In Apple/髭 (HiGE)















まず、これは言葉のアルバムだということ。
ところ構わず毒を吐きまくって、最後には自分まで茶化すその様は、ジョンかディランかカートかといったところ。今の髭のシーンにおける位置を考えると、これは壮絶。
音楽的にはまぁ、特筆すべきところは無いです。

ただ、今この日本という国の音楽シーンにおいて、自分たちにはアイデンティティがない、自分たちには政治的になる必然性はない、ということに自覚的である、という点で髭は冴えていると思う。

「ボニー&クライド」を「それ程の曲じゃないよ」って言う辺りも、やっぱわかってんなーかっこいいなーと思う。

「Thank you, Beatles」には及ばないものの、「堂々たる」傑作だと思います。


オススメトラック
①③④⑤⑫⑬
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by fa60453 | 2007-11-27 00:00 | うんこレビュー

tide of stars/DE DE MOUSE














星空を思い浮かべずにいられないキラキラのウワモノ、こぶしの利いたボーカル・チョップ、割とバキバキなリズム。
デデマウスの音楽は、ロマンと情緒で出来ている。
つまり、デデマウスとはロマンティシズムだ。

ロマンティシズム―夢や空想の世界に憧れ、現実を逃避し、甘い情緒や感傷を好む傾向。

つまり、これは甘ちゃんのための音楽。そう、これは僕らのための音楽だ。
笑わば笑え。おれは、おまえらがこの先一生かかっても見えない星空を、絶対に見てやる。


…と、またもタナソウ気取りで言って見ましたが、いやあ良いですねこれ。
日本のクラブシーンなんて、もー全然わかんないんですけど、ダブステップの退廃やニューレイブの喧噪みたいなのが一切無いのがちょっと衝撃。はやりのフレンチエレクトロとかの要素も皆無…ですよねえ?
中田ヤスタカ系とかもそうなのかもしれないけど、日本のシーン全体がそんな感じなのかな?ま、知らないけど。

③④大好き。
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by fa60453 | 2007-11-22 01:38 | うんこレビュー

さよならミュージック/the ARROWS















アロウズはもはや、、何も考えずに聞けて、何も考えずに「好き!」と言える数少ない日本のバンドの一つ。
泣いて笑えて踊れる、「ナイトコール」と「マストピープル」という超傑作シングルを立て続けに出してしまったので、そのあとの二枚のシングルは(その方向性を期待しすぎたせいもあって)ちょっと微妙だったけど、これはバッチリ。
てか、これ、「Don't Look Back In Anger」やねw
いや、言い方が悪いかな。

これは、今を生きる僕らの僕らの為の、「Don't Look Back In Anger」だ。
さあ、今すぐオアシスの「モーニング・グローリー」なんて捨てちまえ。君には、喜びと悲しみを強く抱きしめる、権利がある。(←タナソウ風)


あー、アルバム楽しみ。
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by fa60453 | 2007-11-16 20:55 | うんこレビュー

lovely second way

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安藤裕子にハマッてる彼女にあげる用に、安藤裕子のBサイドとかの曲を集めたCDを作った。
今自分で聞いてみてる。
ああっ、坂田学のドラム最高や…。


みんな、なんでもいいから、もっと音楽聞けばいいのに。
セレクトCDなら何枚でも作ったるからさぁ。

「音楽好きって言うんだったら、聞け。借金してでも聞け。」
というナカコー(ex.SUPERCAR)の言葉を鵜呑みにしてる俺、報われへんのかなぁ。(借金はしてませんw)

俺なんかより今もギターの練習してるあいつの方が偉いんかなぁ。

俺の知らないところでで彼女は
「嬉しそうにタワレコ行くんですよぉ…またかって感じで。」
とか触れ回ってるらしいし。


うるせっ。





…ごめん。
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by fa60453 | 2007-11-16 02:46 | 雑記

同時代性2


陽気で哀しい音楽に/佐藤弘













メンノンの書籍紹介みたいなコーナーで見つけて面白そうやなと思って買ってみました。
主人公は渋谷の大型CDショップで働くフリーター。
iPodの登場で音楽のフォーマットはCDやレコードからデータに取って代わりつつある昨今、音楽は残るが、「モノ」としては消える。消えてしまうのは「モノ」だけなのか―

最近考えてたこととシンクロするところが多くて、面白かった。
音楽に限って言えば、CDを買って、パソコンに入れて、それを聞く、CDはほぼ持っているだけ、という今の方法に満足している。
だけど、やっぱり昔より1曲の重みだとか、思い入れみたいなのは確実に減ってきているような。まーそれはおれが年取ったからってのもあるんだろうけど。
諸行無常、万物流転は当然のことなのに、よくわからない、もしくはわからなくさせられている、喪失感、のようなもの。
それにどう向かい合うべきなのか。

今読むべき一冊だと思う。貸しますよ。


「あのスーパーマーケットができた後の休日に、がらんとした活気の無い商店街を歩いたときは驚いてしまった。(中略)僕が危惧しているのは、商店街への同情ももちろんあるが、はっきり言ってそうではなく、薄情な主婦たちのことでもなく、活気のない商店街にすぐ慣れてしまった自分のことで、スーパーマ-ケットができる前の商店街の記憶がもう記憶からもなくなってしまっていることだった。それは、過去のことがことさら大事だからというわけではない。あそこにあったものがなんであったのかということを掴む方法さえわからないまま、ただ流れているのを見ているだけということに、なにも感じていないということだった。」

↑この感覚、すごくよくわかる。
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by fa60453 | 2007-11-15 23:53 | 雑記

ギヤ・ブルーズ/Thee Michelle Gun Elefant














この作品を作った瞬間に、ミッシェルは、図らずも僕らのブルーハーツになった。もしくは、なってしまった。
このアルバムからのミッシェルは、ガチだ。

前3作で見せていた「そんなの関っ係ねぇ!後はトぶだけ!!」というオプティミズムはどこへやら、気づかないうちに90年代後半という時代に飲み込まれてしまったミッシェルは、この漆黒のハードコア・ガレージで、出口の見えない泥沼をバッシャバッシャと突っ走る。

ウエノのフレーズは冴えに冴えている。
アベのギターは暗闇を燃やし尽くす炎にしか聞こえない。
(アベのギターはここでピークを迎え、次作から少しずつ精細を欠いていき、それはそのまま「サブリナ・ヘヴン」の方向性へと繋がる)
そしてやはり、チバだ。

地平に果てはあるのかブライアン
ないんだろブライアン
ないんだよブライアン
ダウンするしかねえな
ダウンするしかブライアン
ブライアン・ダウン

(ここでチバの詩に度々登場することになる「果て」という表現が初めて出てくる。)

そして、このアルバムは超超超超名曲、「ダニー・ゴー」で幕を閉じる。
(このアガるイントロ!そしてギターが入る瞬間に開けていく空!!)

振り返らず 錆びた風は続くだろう

ミッシェル解散ライブの際、セットリストの最後は「ダニー・ゴー」だったけれど、その前の「世界の終わり」でチバがついに感極まってしまって演奏出来なかったという噂を聴いたことがあるんだけど、それがもし本当なら、ひたすら残念。

しかし、時代が作らせてしまったこの文句なしの最高傑作は、今も、ぜ~んぜんロックンロールな人間などでは無い僕や、数多くの「ロックンロール・バンド」を標榜する若者たちを駆り立てている。
このあとの2作(カサノバ・スネイク、ロデオ・タンデム~)は、切迫感こそ強いけど、どこか空回りをしている印象が強いかなぁ。


オススメトラック
①②③⑤⑥⑦⑪⑬⑭
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by fa60453 | 2007-11-15 21:37 | うんこレビュー

自虐の詩














がっぷり四つだった「明日の記憶」がよかったし評価も伴っていたから、この映画には堤幸彦監督が得意とする笑いの手法とシリアスをどう調和させているか、つまり堤監督が少しずつ確立してきた自分の「王道」とどこまで対峙できるか、というのが興味のポイントだったけど…
なんとも、微妙。
構成や舞台設定、そして演出に、少しだけ、しかし決定的な何かが足りない。
ストーリー上説明不足の部分に「え?なんでこうなるの?」となってしまうのは、そのシーンが無いという直接的な理由からではなく、演出に深みや含みが足りないので想像力が働かないから。
最後のシーン、主人公にメッセージを全て言わせてしまったところからは、堤監督の演出家としての自信の無さがにじみ出てしまっていたような気がする。
堤監督大好きだし、この作品も否定はしたくないけど、弱点見ちゃったかな、みたいなそんな気分。

一つ一つの役者の演技は、もう全てが素晴らしかった。安藤裕子の主題歌もやはり素晴らしい。とても残念。
どこかに感情移入すれば、「泣ける」作品ではあると思う。
ていうか、あの、まぁ、なんだかんだ、良作やと思いますw
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by fa60453 | 2007-11-11 03:03 | 映画

monobright one















最近JAPANでもSNOOZERでも推されてる、旬でハイプなmonobright。
第一印象は、久しぶりにギターの存在感が大きいバンドだなーと。
ちょっとだけex.TMGEのアベ思い出したりしました。
彼らにやたらとまとわりついている「変態」というタームは、これからの彼らにとって、さほど重要じゃないんじゃないかな。
メンバー全員音楽学校出身で、Vo.桃野がXTCを偏愛しているという事からもわかるように、彼らはもともと音楽的偏差値が(年のわりに)高いバンドで、そこに彼らがメガネをかけ、ポロシャツを着て下ネタを言わなければならない理由があったんだと思う。
また、桃野は歌が(今のところムダに笑)かなりうまい。
さらに、センチメンタルな曲もコーラスで聴かせることができる。
彼らがポロシャツを脱ぎ捨て、メガネをかなぐり捨てた時(そこまでしなくてもいいけど)、結構おもしろいことになりそうな気がする。
次の、そしてその次のアルバムまでもが楽しみなバンド。
大器の片鱗は間違いなく感じました。

ただ、このアルバムはまぁまぁでした。

オススメトラック
④⑧⑩⑫
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by fa60453 | 2007-11-07 13:42 | うんこレビュー

A Weekend In The City















ここにあるのは、否定、そして自己嫌悪。
歌詞では週末のロンドンの喧噪を否定しながらも、ダンサブルなトラックが並ぶ。
彼らは前作のスタイリッシュさを捨て、このどんくさいビートで、ロンドンの内側で戦うことを選んだ。
しかし、今作の中では、イノセンスの喪失がテーマ、というかほとんど愚痴の「Waiting For the 7.18」、どうしようもなく情けない未練タラタラの「I Still Rememner」の2曲がとにかく感動的。

ハイパーなダンストラックの新曲「Flux」でも、ケリーは叫ぶ。
「We need to talk!!」

彼らの戦いは、続く。
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by fa60453 | 2007-11-07 13:33 | うんこレビュー