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10~11月の新譜

Daddy's gone (2008 Ver.)
Glasvegas



去年、NMEのトラック・オブ・ザ・イヤー2位を射止めたのは、当時まだ無名のインディ・バンドだったGlasvegasのこの曲。これはその再録バージョン。
彼らのサウンドは、所謂ウォール・オブ・サウンド。「ダン、ダ、ダン」というビートは、言うまでも無くRonettes「Be My Baby」へのオマージュ。ジザメリにしろジョニーボーイにしろ、これをやらにゃ始まらん、という感じなのだろうか。
一番近いのは、Jesus & Mery Chainの2nd辺りの音。
ただし、Glasvegasの音楽には陶酔性はあっても、暴力性はない。
甘いメロディはただ、雲間から差し込む光のように、全てを浄化してゆく。
そのいなたいルックスも合い間って、「父という存在の喪失」を歌うこの曲には、ゾクッとする程のカタルシスがある。そう、「もはや強い父としてのアメリカなんて、とっくに居ない」と。プロダクションもこれで正解だと思う。
期待度☆☆☆☆


Sex On Fire
Kings Of Leon


海外に比べて日本ではイマイチ盛り上がってない気がするKings Of Leon。
欧米で高い評価を受けていた前作は、確かに傑作だった。
所謂「ロック」の中では、今ダントツにかっこいい存在だと思う。
何より、しゃがれてるのに高音がものすごい伸び方をするボーカルのケイレブ、ハンパない。
ただ、新作からの先行シングルであるこの曲には、前作のような「意味不明のリフと意味不明のシャウトと『She's stole my karma oh no. / Sold it to the farmer oh no. 』というダジャレみたいな歌詞だけでぶっとばされるような感覚」はなく、U2的なリフでスケール・アップしていて、ケイレブの風貌同様、なんだかこざっぱりしちゃった気が。
良くも悪くもスタジアム・ロック化したということでしょうか。うーん、新作、どうなんでしょ。
期待度☆☆☆



Talons
Bloc Party


「Flux」「Mercury」と、ブチ切れたように打ち込みを総動員した曲を経て、彼らの本音が少し垣間見えるようなシングル。
前作でもかなり意識的に「ダンス」を打ち出していた彼らだけど、「踊れる」が最重要項目である今のシーンにおいて、彼らのビートは、俺も仲間に入れてくれ!というものではなく、逆ギレの地団駄だった。
前述のシングルもかなりの出来だったけど、(特に「Mercury」!)久しぶりにギターの聞こえるこの曲も、なかなかの怒りっぷり。
アルバムは傑作の予感。
期待度☆☆☆☆☆
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by fa60453 | 2008-09-29 00:13 | 音楽ネタ

ワルツを踊れ/くるり














「今、生活の中で音楽の地位が低すぎると思う。」というのは岸田の言葉。
確かに、おめかしして演奏会に出かけたり、大きなケースからレコードを取り出して蓄音機に乗せ、正座して音楽を聴かなくても、僕たちは指をちょっと動かして2,3回ボタンを押せば、瞬時に聞きたいBGMを聞くことができる時代に生きている。

ある時はオルタナティヴ・ロック。ある時はハウス。ある時はアメリカン。ある時はブリティッシュ。くるりはそうやって常に自らの拠所を変えながら、「より良い音楽」を考え、広く提示してきた。、合言葉はもちろん、「ポップ・ミュージック」。結果、彼らは良くも悪くも多くのフォロワーを生み出し、その音楽的価値には見合わないものの、そこそこのセールスも手に入れた。

そして彼らはここで、理想の音楽の在り方を、究極の形として、元来保守的なものとされる「クラシック」に見出した。一つ一つの音符が意味を成し、様々な感情の帰着点へと辿り着いて、聞き手を狂おしく、または優しく包む。という音楽体験。その巣晴らしさ。これを、今回くるりは提示している。

これは、「ビートルズ的なるもの」が、いつの間にか「インスタントで、広く聴かれ、消費される音楽」という解釈でしかなくなってしまったことに対する強い憤りでもある。
「ワルツを踊れ」は「ポップ」の意味を問い直す、商業音楽として最も高い志を持った作品だ。

とか偉そうなことを言いたくなる程、雄大で、ニヒリズムのかけらもない、素晴らしい音楽です。

はっきり行ってアルバムとしては中途半端な印象を免れないけれど、「ブレーメン」「ジュビリー」という2つの傑作曲では、音楽的な途上さを素晴らしい歌詞でカバーしていて、彼らは目的をある程度達成していると言えると思う。これはもう「ワンダーフォーゲル」のように簡単にはマネできない領域。

「Philharmonic or Die」も「ワルツを踊れ」の後日談として素晴らしいライブ・アルバムなので是非。僕はこっちの方をよく聞きます。
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by fa60453 | 2008-09-28 01:14 | うんこレビュー

Yer Blues


真人間になると誓って、1週間が過ぎた。
さて、どうだっただろう?

英語一つ欠席した以外、授業には全て出席。レポートもきちんと出し、ゼミでは先輩の研究を手伝った。

思えば、2回生になった辺りから学期始めのスタートダッシュに失敗し、寝坊、遅刻を重ね、ズルズルとそのまま単位を落とす、というパターンが定着していたのだった。

・・・なかなかの滑り出しではないだろうか?

しかし、3回生ともなると学校に来るペースが週3、週4といった、所謂優等生組が出てくるのであり、ただでさえ学校に友人の少ない私は、人と会話する機会が激減している。

ぶっちゃけ、寂しい・・・。

まぁ、コミュニケーションというのは得てして軋轢を伴うものであって、精神年齢の幼い私はすぐに悩み、傷つき、自分の殻に閉じこもる、ネットの世界に逃げ込む、ヘッドホンでノイズ音楽にまみれる、といった甘美でナルシスティックな逃避行に走ってしまうので、なんとしてでも単位をとる、という今学期のミッションを果たすためには、これで良いのかもしれない。

音楽も、敗北宣言もしくはダメ人間賛歌からなるべく遠い位置にある(と思われる)ものしか聴いていない。というか、ビートルズしか聴いていない。最近のお気に入りは「Here Comes The Sun」と「I've Just Seen A Face(夢の人)」。共にポール・マッカートニーの作品である。「Sir」の称号を持つ人間の作品だ。彼は私を堕落から救ってくれるに違いない。

そんなこんなで、今週頑張った自分へのご褒美として、さっきまで彼女と松本人志の「大日本人」を鑑賞し、今は一人でニール・ヤングを聴きながらマルボロメンソールライト(限定シガーケース入り)を燻らせ、スーパードライを飲んでいるのである。ああ、至福の時。。。

しかし今、私は猛烈にジョンの「Yer Blues」が聴きたい。
Yes, I'm lonly, wanna dieなのである。



さみしい。

Asobi足りない。


とか言いつつ、秋の夜は更けて行く。
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by fa60453 | 2008-09-27 01:44 | 雑記

ロックンロール・ボーカリストとしてのジョン・レノン


Twist & Shout
痺れる!


I'm A Loser
こんな内容の歌で大喝采受けてるし。


Mr.Moonlight
トー○ス松本なんて目じゃないし。


Rain
大好きな曲。


Everybody 's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
大好きな曲2。カッコよすぎ。


Don't Let Me Down
大好きな曲3。泣く・・・。


Yer Blues ( John Lennon on vocals and guitar, Eric Clapton on lead guitar, Keith Richards on bass, and Mitch Mitchell on drums!!!! )
色気ムンムンのミックすら、ジョンのオーラに押される。
キースに黙ってベース弾かせられるのはこの男だけ。
凄すぎてクラプトンすらかっこよく見えちゃう笑。









という訳で、この人よりかっこいい人がいたら、是非教えてください。
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by fa60453 | 2008-09-23 01:12 | 音楽ネタ

Forget About Your House Of Cards





















近頃、岡村靖幸や町田康やシロップ16gのような社会不適合者の匂いのする芸術活動をこよなく愛する、かなりアウトローなモードだった私ですが、当然のように履修登録を忘れていたので、本来なら履修確認をしに行かなければならない日に学校に行って、それをやっつけてきました。

そこで出合った数少ない女友達に就職活動の話をされ、まだ何もしていないアウトローな私は彼女に「10歩くらい遅れてるで 嘲笑」と言われたので

「はっ!みんな大人ぶりやがって!」

という趣きのことを話していましたが、その時、あー、一番子供なのはおれか、と気づいてしまいました。





というのも、今まで、まともな神経でレディオヘッドの「OK Computer」なんか聴いてたら就活なんかできねーよばーか死ね、というのが持論でしたが、そんな彼らも「In Rainbows」の「House Of Cards」で「外で全てと戦うか、愛する人たちのいる家を守ることだけに逃げるのか」という迷いの歌を歌っていて、少なくとも俺もこの次元には行きたいな、と思うようになったのです。

でも最近、一番幸せなのは「(できるだけ)好きな仕事をして、好きな人と暮らす」ことだと悟ってしまったので、「愛する人たちのいる家を守ること」を最終目標においてもいいのかな、と思うようになった。てか、それが出来るなら、もうそれ以外なんも要らんわ、と。

でその為には、まぁ、社会人としてちゃんとやっていくと。
それも、社会に出るからには中途半端なコドモ大人ではまずいと思うので、きちんとした真人間として。


ところが以前、単位も満足に取らず、バンド活動もやっていない私は尊敬する某バンドのボーカルの方に「それは・・・アウトローやな笑」と、間接的にダメ人間の烙印を押されてしまったので、まぁ、ここから這い出すにはかなり頑張らないと行けないわけだ。


では、真人間への第一歩とは一体なんなのか。

そうだ、兎にも角にも、まず就活サイトに登録しよう!と意を決し、様々な情報を入力し、質問に答え、リクナビ2009への登録を、私は、遂に、なんと、済ませたのである。

普段あれだけ腰の思い私が、こんなに短時間で!やった!あんたはやれば出来る子や!これは真人間への第一歩!頭の中では感動的なBGMをバックに「エイドリアーン!」とロッキーが血を流しながらが叫んでいる!!

さぁ、企業のブックマークブックマ…あ、しまった、おれは2010年卒業(多分)だからリクナビは2010じゃねーかよ。


ああー。








という訳で寝ます。
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by fa60453 | 2008-09-19 02:39 | 雑記

ZAZEN BOYSⅢ / ZAZEN BOYS















音楽に「音楽以上のもの」を求めるということ。



例えばビートルズや初期オアシス、ブルーハーツ、後期ミッシェル・ガン・エレファントなんかにそれは確かに宿っていたし、バンプやエルレ、ラッドなんかに今、それはあるんでしょう。

勿論、それが音楽を大きくしてきた理由の一つであることは間違いないけれど、それは音楽の全てではない。

例えば、オアシスの新譜を心踊らせながら待っている人の気持ちはわからなくもないけれど、「物語」が去った後の荒野で、その影を追い求めることをやめたからこそ前作は素晴らしかったのであって、あれは「物語」の続きではない。


そして、「死神とは、手を、組まねぇぇぇぇぇぇぇ!!」と叫んでいたナンバーガールにも、「音楽以上のもの」があった瞬間があった。(ウソだと思うなら「サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態」を聴いてみろ。)


ナンバガ時代からの盟友アヒト・イナザワが抜け、オリジナルメンバーが向井秀徳一人になった今作。
ストイシズムの塊のようなタイト過ぎる演奏+ディープなハウスの質感は、明らかに「夜」。

そう、これは紛れも無く「音楽」であり、それ以上でもそれ以下でもない。
この事実に落胆したファンは多いと思う。(自分も割とそうだった)


でも、最近聞き返していて、明らかに傑作「Ⅱ」よりも鮮度が落ちていないことに気づいた時、向井はナンバーガール時代の「音楽をやる理由は客をビリビリさせたいだけ」という自分自身の言葉に、プロフェッショナルであろうとすることで答えようとしているのかな、と思った。





新作は来週。
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by fa60453 | 2008-09-14 03:31 | うんこレビュー

Black Kids=岡村ちゃん説






だそうです。タナソウが言ってました。なるほど。
確かに顔似てる。恋愛とセックスがテーマの負け犬リリックも。

そうか、Black Kidsは現代のキュアーであり、イギリスの岡村靖幸なわけだ。
そりゃサイコーな訳だ。


それにしても、あぁ、久しぶりに聞いたなぁ岡村ちゃん。。。









…。










うわぁ~手が勝手にぃ~




開始2秒で吹きます



Chara!!


あとこれとかこれ。文句なく素晴らしい。






最近のだとこれ

名曲。


とこれ。

うわ、ベースTOKIE!







勿論、許してはいけない行為を彼はやってしまっていたけれど、でも、犯罪は犯罪。音楽は音楽。
この先のことに期待なんかしてないけど、大人になれない、純粋すぎるバカ、愛すべきオッサン岡村ちゃんを、俺はきっと一生好きなんだと思う。
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by fa60453 | 2008-09-12 23:08 | 音楽ネタ

画像に特に意味はありません




















この間、ゼミで「学会」なるものに初めて行った。


と言っても、大作先生の取り仕切るアレではない。


学会とは、研究者たちが自分の畑でセコセコと研究してきた成果をみんなの前で発表し、それをあーだこーだ言い合って嬉しがる、というもので、普段は冴えない、またはしょーもない、自分の世界以外になんら興味のないおっさんたちが、その晴れ舞台では活き活きと、またはボソボソと喋っているのを見て一体何が面白いのかと、中二病が抜けきらない私は、隅のほうで斜に構えまくりながら話を聴いていたわけだ。


発表の中には、用意しておいたメロディ、歌詞群から自分の好きなものをチョイスし自分好みの音楽を作る作詞作曲システム、というJ-POP文化の成れの果てのような酷いシロモノもあって、これだから理系の人間は!と憤慨した自分は壇上に石を投げつけてやろうかとも思いましたが、危ないので止めました。


まぁしかし、普段理系の人間の思想に触れることの少ない私とっては貴重な体験で、中には面白い発表もあり、「こういう世界もあるんやなぁ~」といった感じで、意外なことに、全体的には楽めてしまいましたよ。はは。




で、中でもその日、一番印象に残ったのが、本筋の発表ではなく、
「デジタル美術鑑賞学」という特別講演。

「音楽とか映画とか、芸術と呼ばれるものは大体好きやけど、絵画はわかりまへーん。」

という自分のような人間が、何故「わからない」という言葉を使いたがるのか、
という問題意識からその講演は始まった。あーねむ。おやすみなさー


…ちょっと待てよ、これって、「洋楽はわからない」とかっていうのと同じやん!

ということで、勝手に「美術」から「音楽」に脳内変換しつつ、講演を聴く。
そして以下、もらったレジュメを参考に、講義の内容を少しまとめてみた。



美術史学

美術作品→美術+歴史

美術…美そのもの (美学・芸術学の領域)
歴史…美的なるもの (歴史学・文化史学の領域)



美術作品の構造

                      伝統・外来からの影響
                              |
作者(時代性を孕む)→①主題→②制約→③模倣→④創造→⑤作品A (時代A)
                             |           ↓
作者(時代性を孕む)→①主題→②制約→③模倣→④創造→⑤作品B (時代B)
                             ↓           ↓
作者(時代性を孕む)→①主題→②制約→③模倣→④創造→⑤作品C (時代C)


当たり前かもしれないけど、これって音楽と全く同じですよね。
演る側、アーティスト側は意識的にこれを踏まえてないと、正直話にならないっすね。



一般的な美術鑑賞論

①主観的に感じる

②客観的に知る


②とは、美的・作品的価値を評価しつつ、知性的に鑑賞する、ということであるが、
これは、要は周りの評価とか情報を基に、「なるほどぉ~そうかぁ~わかるわかる」といった感じで「わかっている自分」に対する安心感、というものに落ち着きやすく、陥りやすい罠なのである。

しかし本来、美術作品というのは形を持つ作品であって、目で「視る」芸術である。
視ること、というのは気づくこと、というのと同義であり、これはつまり①なわけだけれども、
問題は、いかにして主観的なものを客観的に表現できるか?ということなのである。

そう、問題はその視点である。と。




美術鑑賞の3視点

A)なにを(主題)
造られた形が何を表しているか。テーマ・主題。知識による形の理解。

B)いかに(表現)
造られた形がどのように表現されているか。様式。感性による形の理解。

C)なぜ(造形要因)
a)その作品を必要とした政治的・宗教的・思想的背景など広義の文化史領域の問題。
b)様式の意味するところの理解。知識と感性による形の理解。



これもそっくりそのまま音楽に当てはまります。
面白いブログやレビューを書くコツも、ここにあると思います。

確かに、自分の好きなブロガーさんたちも、よく考えてみると、この3点をきっちりと踏まえた上で、みなさん独自のバランスを取っているんですよね。


いやぁ、感動した。
自分の中のモヤモヤをきちっと言語化してもらった爽快感。
芸術科の学生は毎日こんな感じの授業を受けてるんだろうか。いいなぁ。


講義はその後、日本の美術史へ流れて行きましたが、そこはもう、とても気持ちの良い睡眠時間と化しましたよ笑。




講演を担当された阪南大学・山本教授のおことば

自分が共感できるものを探しつづけて旅することだ。探しつづけ、共感し、共鳴すれば、君の人生は増幅する。たとえ見つからなかったとしても、少なくとも退屈はしない。
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by fa60453 | 2008-09-12 01:55 | 雑記

奥田民生

最近一番感動したやつ。


松っちゃんのセンチメンタルな部分が出た名曲を、奥田民生が弾き語りでカバー。

ていうか、こんなに名曲だったんだなぁ。っていう。



おかげで気持ちよく寝れそうです。おやすみなさい。
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by fa60453 | 2008-09-08 01:44 | You Tube

天然コケッコー















少なくとも、レイハラカミに音楽を任せた時点でこの映画は勝っている。
もうこういう「邦画的」なる邦画は山下敦弘と豊田利晃だけでいいんじゃねーの?



…とか偉そうな事を言いたくなるのは無知の成せる業ですが、それでもこの映画はかなり良いと思いました。

映画自体の持つ空気の匂いや、ゆったりとした時間の流れが素晴らしいし、それを楽しめれば良いのだと思います。



くるりの歌う主題歌の、

「明るい話しよう
暗くならないうちに
この恋がさめてしまわないうちに」


という歌詞が、映画の全てを言い得ているなぁと思いました。
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by fa60453 | 2008-09-08 00:41 | 映画