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2009 My Best Tracks 42-31

42
Golden Silvers
"True Romance (True No. 9 Blues)"


80'sのパロディーはもう食傷気味だけど、ヘナッヘナなのにファンキーなこの曲は新鮮だった。

41
iLL
"Kiss"


さすがの構成力で、無駄の無い名曲。
実は誰よりも若い世代が気になるナカコー先生からの、無言のメッセージ。
まりんと再び組んだ「Deadly Lovely」も悪くない。
てゆーか「悪くない」とか言わせんなよ。あんたの立ち位置はそんなとこじゃないでしょ。


40
Buck-Tick
"GALAXY"


これも、おそらくキャリアで最もシンプルな名曲。
「真夜中 君は夢見て泣いている」
あの今井氏がまさかこんな優しい曲を書くとは。


39
The Pains Of Being Pure At Heart
"Young Adult Friction"


初期スーパーk(以下略
M83のボーカルの人といい、見かけおっさんでも、青春病を患ってる人はとても素敵。


38
Franz Ferdinand
"Ulysses"


「(トリップ中)俺は邪悪なユリシーズ!二度と家には戻れないんだぜ!ヒィーハハァー!」
「いや、お前はユリシーズじゃないよ。」
「えっ・・・?まだユリシーズの方が良かったかも・・・」
みたいな感じ?
ほんと、自分たちのことをよくわかってる人たちだと思います。


37
髭(HiGE)
"ダイアリー"


見つからないのでフジロック。さすがカッコよろしいです。
アルバムは「オーバーグラウンド/アンダーグラウンド」とクソみたいな「D.I.Y.~」さえなければなー。


36
La Roux
"In For The Kill"


マーキュリー賞は逃したものの、Skream Remixでダブステップとオーバーグラウンドを接続した功績は大きい。ポップな"Bulletproof"も好き。


35
Jack Penate
"Tonight's Today"


陽性のギターポップで登場した彼の第2章は、なんと影のあるアフロ・ポップだった!
PVの通り、謎の秘境に迷いこんだペニャーテって感じ。よく出来てる。

34
Los Campesinos!
"The Sea Is A Good Place To Think Of The Future"


ギャーギャー叫ぶ青春の忙しなさで登場した彼らの新曲は、なんとマイナー調だった!
タイトルが良いね。大学4年生の感じ。


33
Deerhunter
"Rainwater Cassette Exchange"


久保健司さんの「わくわくしながらディアハンターのコードを耳コピしたら、高校生レベルでがっかりした」という逸話が好きだ。今年出たEPも「ちょっとリズムに凝ってみましたー」的なアプローチ(違うか)で、なんて事ないんだけど、味がある。単独見たかった。


32
Julian Casablancas
"11th Dimension"


シンセのリフが頭から離れませんw


31
椎名林檎
"ありあまる富"


マサ太郎氏の言説に倣えば、この曲の構造はおおよそ「00年代におけるブルーハーツ的救済」だ。
これが、例え彼女のポーズでしかなかったとしても(というか、彼女の音楽のほぼ全てがポーズだと思うけど)、この曲は00年代の重要な瞬間の一つとして語り継がれていくだろう。
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by fa60453 | 2009-11-29 04:11 | Best of 2009

Playlist - Night Vision

Butterflies - Michael Jackson
Ignition (Remix) - R. Kelly
Feel Like Makin' Love - D'Angelo
If I Was Your Girlfriend - Prince
カルアミルク - 岡村靖幸
Digital Love - Daft Punk
ワールズエンド・スーパーノヴァ - くるり
Heartbreaker - Metronomy
Over and Over - Hot Chip
Lovebeat- 砂原良徳
Shangri-La - 電気グルーヴ
One Day - The Juan MacLean
Beautiful Life - Gui Boratto
魔法 - サニーデイ・サービス
Starflight [Planetarium Version] - □□□
Skeleton Boy (Single Version) - Friendly Fires
Candy Girl - フルカワミキ
Nothing Ever Happened - Deerhunter
Panic - The Smiths
Metal Guru - T.Rex
Laura - Girls
Kiss - iLL
Almost Gold - The Jesus & Mary Chain
French Navy - Camera Obscura
1901 - Phoenix
Heartbeat - Tahiti 80
Take Your Carriage Clock And Shove It - Belle & Sebastian
Cherry Chapstick - Yo La Tengo
ダイアリー - 髭(HiGE)
Son Of A Gun - The Vaselines
Asshole - Beck
Helpless - Neil Young
There She Goes (Original Single Version) - The La's
Falling Down - Oasis
Tomorrow Never Knows - The Beatles
Star Guitar - The Chemical Brothers
The Rip - Portishead

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by fa60453 | 2009-11-17 02:17 | Playlist/Mix CD

ロッキンローラー



内田裕也インタビュー

クソワロタw
勝新太郎とかミック・ジャガーとか、永ちゃんとか、エピソードもハンパねーわw
でも内田裕也ってやっぱ誤解されてるよなー。結構正しいことも言ってると思う。
曽我部さんも再発に関わったり、裕也のこと評価してたね、そういえば。
何はともあれ10%ジャスティスで行きたいものですなw




あれ?
「New Year Rock Festival、2005年からは、上海、ソウルとの3カ国同時開催に!」

うそおおおおおおおwwww
すげーけどカンベンしてwwwww
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by fa60453 | 2009-11-11 11:05 | 雑記

【00's Favorite Disc Vol.6】 Sunny Day Survice - Love Album



いきなりですが、某所より、元スヌーザー副編集長加藤亮太氏のレビューを引用。

「渋谷系が描いたニヒリズムとは、今から振り返れば、所詮児戯的なポストモダン、つまりコドモの虚無ごっこに過ぎなかったわけで、ちょうど曽我部と僕が大学に入ったのと同じ頃にバブルがはじけ、間もなくそんなリアリティはすっかり失われてしまった。あっけなく、そうして始まった「フリッパーズ以降」としての90年代の切実さは、一方では例えば岡崎京子に『リバーズ・エッジ』を描かせ、フィッシュマンズに『空中キャンプ』を作らせるような形で、どうしようもなく空虚な風景(現実)にそれでも残ってしまう心象や感情といった末端感覚的なものを回帰させ、他方では、そんな物語無き「喪」の気分の痛々しさに耐えられない人々が、オウムや小林よしのりや326やドラゴンアッシュや宇多田やバモイドオキ神等々、とんでもなくデカいレヴェルの大きな物語を回帰させ、「感情」や「肉体性」や「生命」といった本質主義に鈍感に居直るような状況を、わりと普遍的に生んでいったのだった。
 そんな時代の条件は勿論、“フリッパーズに間に合わなかった”サニーデイのニヒリズムをより切実なものに変えもしたわけで、実際それは、「何も言わない」ままにキャリアを進めたコーネリアスの虚無などとは比べ物にならないほど切迫したものとして、僕には感じられたのだった。小沢健二は、フリッパーズという過去に対して「ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言えなくなるなんてそんなバカなあやまち」と歌ったけれど、彼はあくまで「ありとあらゆる種類の言葉を知っ」たメタ・レヴェルな立場から、「本当のことを言う」というパフォーマンスを演じきってみせたのだった。ベタを装ったメタ。つまりそれは、「ありとあらゆる種類の言葉」への裏切りでは決してなかった。サニーデイ・サービスもまた、当然そうした裏切りには与しない。しかし2000年に『犬キャラ』も『ライフ』も作りえないことは、小沢自身が身をもって証明している通り。そこで今回曽我部が選んだのは、小沢が沈黙に至るまで頑なに崩さなかった完璧主義、同じくこれまでの曽我部自身を偏執的にさえ見せていたほどの完璧主義をこそ、放棄するという道だった。そう、曽我部はとうとう、この『LOVE ALBUM』から、「ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言」わないまま、その自分自身を本当に消してしまったのだ。
 「ありとあらゆる種類の言葉を知って」いるということは、リベラリストであるということだ。鈍感さに居直る本質主義とは、行き着くところファシズムだ。戦後民主主義が失敗に終わったとされる今の時代は、あらゆる意味で、そんなリベラリスト達を、ファシズムの回帰が抑圧する方向に進んでいる。『スヌーザー』もまた、その一端を成している。音楽においては、最も鈍感に326化やドラゴンアッシュ化してみたほうがまだ訴求力を持つという事実があり、何も言わない小さな声のリベラリスト達は、「弱さ」や「自己閉塞」として執拗に抑圧されっぱなしだ。だが、だからこそ、この時代にリベラリストでいることは、弱さや負けでなく、むしろ強さとなる。小さな声のリベラリスト世代の生き残りである曽我部が、90年代を通り過ぎて辿り着いた、透明であるがゆえにとてつもなく大きな、愛の世界。ひょっとしたら、『キッドA』や『ERA』よりも、これがいちばんタフでしんどい結論なのかもしれない。だけど、きっと僕は、こういう人になりたかったのだ。」


作品とは直接関係ない部分ではあるけれど、
「『ありとあらゆる種類の言葉を知って』いるということは、リベラリストであるということだ。鈍感さに居直る本質主義とは、行き着くところファシズムだ。」
ってのはもうまさにその通りで、最近ずっと考えていたことがバシッと言語化されていたので、ハッとなりました。(うーん、もっと本読も…)

閑話休題。

要は、この"Love Album"では当時の小沢健二同様「ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言わないまま、その自分自身を本当に消してしまった(完璧主義を放棄した)」曽我部恵一が、同じく小沢健二が歌わなくなった(歌えなくなった)00年代には「ありとあらゆる種類の言葉を知ったメタ・レヴェルな立場から、本当のことを言うというパフォーマンスを演じる」ソカバンに行き着いた、と。つまり、ソカバン=00年代の「Life」だった、というのは、決して的外れではないと思うんだけどなあ、どうでしょう。

あと、『キッドA』や『ERA』よりも~のくだりも、やはりソロアーティスト曽我部恵一の00年代の活躍を予見しているようで、興味深い。実際トム・ヨークはしぶとかったけど、ナカカズは群れてから魅力激減してるしな。

これ以上身の丈に合わない文章に突っ込んでいくとボロが出そうなので(もう出てるか)、とりあえず、バンドの力量を完全に超えてしまった、この(現時点での)最後のアルバムがサニーデイの最高傑作だと思ってます。ということで。我ながら最低なレビューだな。マイiTunes再生回数第29位の大名曲「魔法」収録。

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by fa60453 | 2009-11-11 01:59

【00's Favorite Disc Vol.5】 Cut Copy - In Ghost Colours



去年聴いた時は何故かイマイチピンと来なかったこのアルバムに、もうすっかり恋をしてしまいました。なので、勢いで書きますけど、多分後悔はしないでしょう。

簡潔に言えば、ラプチャー以降の生音+エレクトロニクスのハウシーな感覚を持ったニュー・オーダー。メロディーは激甘。そんなもん最高に決まってます。気だるくて、でも隠しきれないロマンティックさも伏せ持ったバーニー・ライクな声に、近頃沈んでばかりのお子ちゃまモラトリアム心(何だそれ)はくすぐられまくりでございます。

M1~M3の眩いばかりの全能感と、何はなくともな激名曲"Hearts On Fire"。これだけでもう充分。あとはもう酔っぱらったし眠いしめんどくさいのでピッチフォークのレヴューを勝手かつテキトーに和訳しておきます。

「ポップ愛好家はここに多くの愛すべきものを発見することができるだろうし、そしてそこに何かしらの正義があるとするならば、夏の間中、彼らはこのレコードに夢中になるだろう。"In Ghost Colours"の得難い精巧さと簡潔さのコンビネーションはどんなリスナーにも笑顔をもたらし、それゆえ、例えそれが4月であったとしても、勝利の感覚さえ得ることができるだろう。」

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by fa60453 | 2009-11-10 03:07 | 00's Favorite Disc

【00's Favorite Tracks Vol.1】

Kaiser Chiefs
"Everyday I Love You Less and Less"(2005)



「日に日に君への愛がなくなってくんだけど」「君とセックスしてたなんて信じられないね」
っていうのをユーモラスに描いた、みずみずしさのカケラもない名曲。
なぜかM.I.A.にもカバーされてました。


Hot Hot Heat
"Goodnight Goodnight"(2005)



ポスト・パンク・リバイバルの一番ポップな瞬間。
こーいうビート死ぬほど流行ってたなー。
これかかったら、今でも叫びます。


Yeah Yeah Yeahs
"Maps" (2003)



評論家にも愛された00年代の紛うことなきクラシックであり、ヤーヤーヤーズの本質の全てが宿っている曲。
「Wait, They Don't Love You Like I Love You」ってのはほんと泣いちゃいます。


電気グルーヴ
"Flashback Disco" (2000)



電気の音楽的最高峰は「Voxxx」だと思う。
陳腐な言い方だけど、世界レベルでしょう。


Squarepusher
"Iambic 9 Poetry" (2004)



美しい。何回聴いても飽きません。
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by fa60453 | 2009-11-08 03:11

【00's Favorite Disc Vol.4】 Cornelius - Sensuous



「Pitchfork」の00年代ベストに、「Point」が入ってないだと!?どういうことだ!!
と僕以外の何人の方が思ったかはわかりませんけど、90年代後半~00年代前半の日本のコレ系の音楽は、ほんとに面白いですよ。そんなに詳しくない僕でも、ハラカミさんとか、砂原さんとか、ボアダムスとか、自信をもって勧められる作品の名前が簡単にあがります。まあ、なんかのインタビューでナカコーが言ってたことの受け売りなんですけど。

で、この「Sensuous」、音楽的には、素人目に無理やり言っちゃえば、まあ、「Point」の細部への目線と、「Fantasma」のダイナミズムを足して2で割った感じとでも言いましょうか。それと、もう一つ重要なのが、シンプルな「歌」への回帰ですかね。これは次回作(=コーネリアスにとっての2010年代)の大きなキーワードになるんじゃないかと勝手に思ってます。

その「Sensuous」のツアーを収めたDVD「Sensuous Synchronized Show」も必見。ダウンロード文化によってライヴの重要性が再浮上してきた00年代においても、高い金払って見る価値のあるライヴってそうそうなかったと思うんですけど、コレは別格。例のグラミー賞にもノミネートされた映像と音楽の融合。見せ方がむちゃくちゃポップなので、小難しく考えなくても全然楽しめます。ウチの彼女もこれ見てすごいすごい言ってましたから。もうほんと素晴らしいです。

しかしまあ、なんとオリジナルな音楽なんでしょうか。ファンタスティックで、アメイジング!であります。
最近は復活YMOやオノ・ヨーコ(!)のサポートなんかもやってるみたいですけど、次回作までは、本作をよく噛んで待ちましょう。

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by fa60453 | 2009-11-06 03:38 | 00's Favorite Disc

【00's Favorite Disc Vol.3】 Supercar - Answer



遡ること4年前、ロッキンオンジャパンで行われた解散インタビュー(今でも大事にとってある)はメンバーのバンドの対する情熱の違いを残酷なまでに映しだしていて、かなりのショックを受けた記憶がある。特にフロントマンであるナカコーこと中村浩二のあまりに身勝手な発言には「ナカコーのバカ!ムキー!」ってなったけど、今は、まあこのアルバムで終わって正解だったんだろうな、と思うに至った。

当時「よくわからなかった」そのリズムや音色、言葉に今耳を向けて感じられるのは、圧倒的に「醒めた」感覚だ。「抑制」というワードを使った方がわかりやすいかもしれない。ミニマルで、無愛想。そう、全ては冷たく、淡々と進んでいく。2003年頃から始まった、ポストパンク/ニューウェーブ・リバイバルブームの潮流にほとんどタイムラグを置かず反応しているどころか、「Free Hand」に顕著なディスコ・ダブの感覚は、去年のHercules and Love Affairのキラー・トラック"Blind"にも通じるところがある。(と思ってたら、同じこと書いてる人がいました。)

2段飛ばしの勢いで尖鋭化してしまったサウンドに対し、歌詞の方もすごいことに。当代きっての若手売れっ子プロデューサー・作詞家となった(皮肉です。一応)いしわたり淳治は、日本語詞と英詞を用意し、どちらかをランダムでなぞっていく、という実験的な手法を編み出している。同じ意味の2種類の言葉の、その微妙なニュアンスの違いの隙間から、視界は次第に歪んでいく。

しかし、音と言葉の組み合わせにこれまでのような無敵感はなく、バンドの臨界点を一歩超えた辺りの位置を見事に記録してしまっていることもまた事実。野暮ったくなるのを承知で、アルバムのハイライト、「Siren」の歌詞を引用しておこう。

「船を出せ
sailing

セイレーンが呼んでいる
siren

終わる
the end

すべてが終わる
the end

セイレーンが呼んでいる
siren」

とはいえ、ここにはその2つが奇跡のようなバランスで成り立った傑作「Wonder Word」、どこまでも美しい、スーパーカー版"レット・イット・ビー"「Last Scene」という2つの名曲もある。所謂「98年世代」の中でも、とりわけ「Hivision」は多くのエピゴーネンを生みだしたけれど、この領域にまで達したフォロワーは未だ表れていない。孤高の怪作。真夜中のサウンドトラックにどうぞ。

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by fa60453 | 2009-11-03 04:09 | 00's Favorite Disc

【00's Favorite Disc Vol.2】 Razorlight - S.T.



今でこそジョニー・ボーレルの立ち位置は、「そのやんちゃぶりを、一歩引いて、みんなで笑って楽しもうぜ」的なイタイものになってしまっているけど、彼はそもそもリバティーンズ周辺の所謂ボーイズ・バンド・ブームの鬼っ子で、NMEからの注目度も高く、1stアルバムは年間チャートでも8位に選出されていた。で、彼はその後、そのルックスの端麗さ(笑)もあって、ハリウッド女優と付き合ったり、映画に出てみたり、セルブ文化との邂逅を果たす。結果、勘違い全開のエモーションが炸裂した傑作シングル「Somewhere Else」や本作を生み出したわけだけど、そんな彼に、NMEは冷たくなってしまった。(この2ndアルバムは年間チャートでガン無視!!)もったいないなあ。ヒップでいることがそんなに大事ですか?1年経てば違う音楽やってそうなウソつき野郎ばっかのロンドンで?

基本的に歌ってることは、伊達男の苦悩、ため息、ナルシスetc、で1stと同じ。ただし、新たなドラマーを迎えたことによって曲調やリズムパターンに幅が出ていて、ジョニー様のナルシス全開エモーションは水を得た魚のように活き活きと躍動している。プロデュースも的確だ。感情を音楽に変換するプロセスが純化されてる、というか、「ああ、コイツアホなんやろなあ」ってすぐわかるというか。「自分にウットリできるような男じゃないと、女の子はウットリできない!」って確かスヌーザーの萩原麻里さんが言ってたと思うんだけど、それに近い感じで、自分の中のナルシス成分が刺激されるっていうのかなぁ。彼の場合は変な自意識が全然無いから、爆笑しながら「うんうん、そうそう」って泣いちゃうような。

「またやってきてしまった朝のあの感じ」を完璧に表現した「In The Morning」のイントロや、「America」の「眠れないからたタバコに火を点ける。テレビでは、ボクの信じられるものなんて何ひとつやってない」という歌詞や、「I Can't Stop This Feeling I've Got」のリムショットや、Ohhhhh~!」という悩ましげなシャウトに、感情移入しない男なんて居ないと思うんだけどなあ。どうでしょう。

確かに「いや、無理」っていうのもわかるんですけど。実際、この次のアルバムはもう、さすがにキツかったからなあ・・・。でも、これは傑作。

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by fa60453 | 2009-11-01 04:13 | 00's Favorite Disc

【00's Favorite Disc Vol.1】 Spoon - Ga Ga Ga Ga Ga



























まぁ、なんでこんなことをやろうかと思ったのかと言うと、例のピッチフォークの企画とか、マサ太郎氏のブログ見て、聴き逃してたものとか、好きだったものとか、聴いてたらやっぱ楽しくて(笑)。その中でもひときわ輝いていたどころか、聴けば聴くほど味が出る、本作の魅力にまたやられてしまったもんで、ちょっと書きたくなったっていうだけなんすけど。

スプーンのデビューは96年。一度はメジャーからクビ切られたりしつつも、地道な活動でファンをじわじわ増やし、6作目にあたる本作で遂に全米ランク10位を記録。モデスト・マウスなんかと一緒に近年のUSインディーバンドの盛り上がりの象徴としてメディアに取り上げられることが多い、謂所苦労人バンドだ。

今作のキモは、その練り上げられた曲構成。そして、音の滑らかな手触りと、手の生き届いた細部。かと言って息苦しい部分があるわけではなく、生っぽさもきちんと残されている。(アコギやホーンの音、そしてVo.ブレットの声のしゃがれ具合、素晴らしい!たまらん!)まるで田舎の郷土料理を一流のシェフがモダンに仕上げたかのような、極上の一品。それはロック・ミュージックを生んだアメリカという国の、文化が生んだ豊潤な味わいだ。

作曲家のすぎやまこういち氏は以前、ロック・ミュージックを「ハンバーガー」と表現したことがあるらしいけど、こんな味なら、俺は毎日でもオッケー。実際、一向に飽きません。

ピッチフォークで00年代19位の、最高傑作と名高い「Kill the Moonlight」も聴いたけど、こっちのが好みかな。例によってこの作品を教えてくれたのはスヌーザー。こういうのもちゃんとピックアップしてくれるから、タナソウ教も捨てたもんじゃない。日本のボウディーズにも、ゆくゆくはこんなアルバム作って欲しいなーなんて。

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by fa60453 | 2009-11-01 01:07 | 00's Favorite Disc