Dirty Karat / Rossoロック界随一のロマンティストことチバユウスケと、ロック界一近寄っては行けない男こと照井利幸の二人に、元フリクションの教授似の変人とハゲが加わった、第二期Rossoの作品。2004年発表。 ボトムの低い、とぐろを撒く大蛇のようなグルーヴがのた打ち回る上で、まるで深い井戸の底から泣き叫んでいるようなチバの声と、セッションから生まれたであろう、フリーキーなリフが64分間躍る。 それはまるでミッシェル後期の「出口が無い!!!!」という切迫感を振り切ろうとしているような焦燥に溢れていて、チバの表現が、「時代を背負わされた怪物」から「ただのロックンロール」へと回帰したがっていたことがよく解る。それには、これだけの重さが必要だったのだろう。 「身体が吹っ飛んで 宙を舞う その気持ち それだけが重要 他には興味ない スウィート・ジミ わかるだろ」 「白い湖を 釣り人たちの横 あの娘は裸で キラキラ泳いでゆく そこから河の上の方 僕は歩いて行った この色は一体 何て言えばいいんだろう」 「Sabrina Heaven」以降、ヘヴィネスを増して怪物化していくチバの声を見事に受け留めた傑作。 隠れた(?)名盤。チバ関係では一番頻繁に聞くし、実際これが一番好きかも。 "アウトサイダー" これ見てた。Mステではレアな生演奏で、それはもう、死ぬほどカッコ良かった。 "1000のタンバリン" これ、超大名曲でしょ。大好き。 「1000のタンバリン」っていう表現は妖精級の感性じゃないと思いつけないと思う。 The Birthdayの新譜も聴いたけど…まだ絶賛迷走中やね。 でもチバはそれを楽しんでる感じで、そこ(だけ)が良かった。
by fa60453
| 2008-12-02 01:36
| うんこレビュー
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